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「そして父になる」に母は・・・ [生活]

福山雅治サマに魅かれて、「そして父になる」を見てきました(^^ゞ。

6年間育てた息子が自分の血を継いだ子ではないとわかった、
生活環境の異なる2組の夫婦を描いた、是枝裕和監督の作品。

「赤ちゃん取り換え事件」なんて、かつての少女漫画のテーマ。
金持ちの家に引き取られた子が、豪華な一人部屋や召使いに目を輝かせるものの、
やっぱり貧乏でも元の家がよいわ・・・というよくあるストーリーに、
アタシなら絶対に帰らないけどな~と、立ち読みに耽ける赤毛のアンだったアタシ。
母となった今、どう思う?


映画は、複雑な思いをセリフとして語ることはほとんどなく、
あっけないほど子供を取り換える試みへと進んでいく。
“父”になっていく福山パパの姿を追いながら、
観客に問いかけている映画なのだなと感じました。

なので、リーリーフランキーパパの子供との入浴シーンや、
福山パパの誕生日ケーキの笑顔など、描かれるエピソードに自分の両親を重ね、
ええい、集中せねば!と思うものの、
スクリーンの向こう側に、度々意識は飛んでいく。
涙は、自分の懐かしい思い出も伴って。

血か、過ごした時間なのか。

自分に似ていないと感じながら過ごし真実判明にやっぱりと思い、そして取り換えようとする男を、
父性と母性の違いと頭で理解しながらも、
もっと葛藤があってもいのではないかと、私にはストンと胸に落ちず。


“6歳”という設定が絶妙なのかな。
「赤ちゃん」だと、交換に抵抗はなさそうだし、
「16歳」(息子の年齢(^^ゞ)だと、もはや交換なんてありえない。(ですよね?)

でも!
もし自分の面影があって、性格も頭も良い16歳が目の前に現れたら、
私も少しはぐらつくんじゃない?
・・・・引き続き妄想の世界に入り込む。
「メスゴリラがウザイ」と、にくったらしい反抗期真っ只中の我が家の16歳ですから。

でもやっぱりやっぱり、過ごした時間だよねと、母は思うのよね。

随分、脱線(^^ゞ。
様々な思いをさせてくれる映画でした。









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