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ブンミおじさんの森 [タイ関連]

3月上旬に見た映画。

なんと、タイ映画史上初!
2010年カンヌ国際映画祭で、パルムドール(最高賞)を獲得した、

『ブンミおじさんの森』

ですが、かなり難解。 夢を見ているような不思議な感覚に包まれました。




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舞台はタイ東北部。
病で死が間近な男の前に、19年前に亡くなった妻が現れ、
長く行方不明の息子も、精霊になった姿を見せる。

不思議な力を宿す暗い森の美しい映像と、
木々や水の音、耳触りのよいイサン語(タイの現地の言葉)の響きが、
暗闇に座る私を、穏やかな気持ちにさせてくれる。

アジアの死生観、前世とは・・・。

男は妻に、
「私が死んでしまったら、お前とまた会えるのだろうか。
 どうやってお前を見つけたらよいのだ。
 お前はいったいどこにいるのだ?」と問う。

11日の大災害を経験した今の私たちなら、
妻の答えに、ある種の慰めを感じるかもしれない。

 
でもね、全体を通して解釈が難しくて、エンドロールを見つめながら、頭の中は「?」マークが飛び交う。

ラストに流れた、
ベンギン・ビラのタイ・ヒット曲『高所恐怖症~高いところから降りてきてください』は、
いきなり現代に引き戻された感があって違和感があるのだけれど、
これも何かを示唆してるに違いないという裏読みをしたり・・・。

難しいけど、魅力的な映画です。
小国のお姫様とナマズの触れ合いの挿話は、なんという妖美さ!
息をのむシーンでした。

バンコクで上映された際には、イサン語にタイ語字幕がついたそうですよ。

     
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