塾弁、母の思い

週３回塾弁を作る生活になってから３ヶ月になる。
料理が好きでも、お弁当作りはまた別の配慮が必要。
ましてやこれが晩御飯、栄養が気になる。
当初手間隙をかけすぎだったが、コツをつかみ始めてからは、
急速に手早く完成するようになってきた。（と自画自賛。）
返ってくるお弁当はもちろん、「今日も美味しかったよ！」の声とともに、からっぽ♪

しかし栄養完璧弁当がいつもコドモに喜ばれるわけでもない。
シュートの理想は、Ｈ君のお弁当なのだ。

ある日のメニュー。
お弁当箱にゆでたそうめんをぎっしり詰めて、つゆが入ったジャムの空き瓶添え。
「それだけ？他のおかずは？」
「ううん、そうめんだけ。ちぎるのに苦労してたけど、ちゅるちゅるっと美味しそうなんだよね～。」

別の日は、チャーハン、鶏のから揚げ、ハンバーグ、ケチャップスパゲティ。
「それだけ？野菜とかは？」
「ううん、それだけ。僕の大好きなものばっかりでうらやましいな～。」

またまた別の日は、お弁当箱いっぱいに焼きそばとおにぎり２個。
「それだけ？でも焼きそばに野菜入ってるもんね。」
「ううん、焼きそばは麺だけの茶色、コンビニおにぎり羨ましいよ～。」

スーパーなどで買ったおかずを、急いで弁当箱に詰めている姿が目に浮かぶ。
・・・・・「そうかぁ～、Ｈ君のお母さんは、とても忙しそうだね・・・。」

いえ、私は決してこのお弁当を非難しているわけではありませぬ。
私も、中学生の頃パウンドケーキ（市販）がそのまま弁当箱に入ってるだけ弁当があったもんね～。
働いてた母はめちゃくちゃ大変だったと思う。今でも覚えてるくらいだから、これも大切な思い出。
母の思いを、ノー天気なシュートはどれだけ記憶に留めてくれるのだろう。
そしてH君の炭水化物弁当も、どれだけ母親の大変さとともに胸にしまい込まれるのだろう。

いやあ実は、H君弁当報告を楽しみにしている今日この頃♪
他のママ達からも驚愕？のお弁当を聞いているので、また別の機会にでも。
皆様も面白い目撃談があったら是非教えてくださいませ。

　

コメント 2

おそうめんのお弁当！！！
斬新すぎるメニューですが、それを思いつくお母様は、私のお弁当の概念を超えたすごい発想の持ち主と、感動です！
しかも、子供はそれを美味しそうと思う感覚が、またまた目からウロコ。
・・・確か、私も小学生時代、友達の冷え切ったお弁当のカレーライスが羨ましく、母にリクエストしたものです。
もちろん母は、「・・・？冷えたカレーって美味しいの？」といぶかしげ。
でも、作ってくれた母の冷えたカレー弁当は子供心に美味しかったのを思い出しました。
子供の感覚って不思議ですよね。
今後の塾弁メニュー、楽しみにしています♪
by tama (2008-04-30 10:11) 

そうか、「すごい発想」という言葉で、ストンと納得しました。
私、それに感動してたんだわ♪・・・これ大切ですよね～。
（ま、ちょっとは栄養のことも考えてあげたいけど。）
子供が大喜びする、常識を超えたお弁当を、私も今後の課題にしたいと
思います。
『コドモは喜ぶ！超塾弁』レシピ本って意外にウケルかも。
by tenko (2008-04-30 23:23)